「眠りから覚めた親知らず」というワンフレーズからイメージを広げた短編小説『ねむれ、ねむれ」
みなさん、親知らずって生えてますか?
わたしは過去に一度、魚の骨が刺さっているものと勘違いして歯茎から若干突き出ていた親知らずを引っこ抜いかけたことがあるんですが、その歯はどこへ消えたのか、ふたたび皮下に潜り込んだのか、歯医者でレントゲンを撮ってもらうと四本とも眠っている状態でした。
ところが、つい最近、左上の親知らずがひょっこり頭を出したのです。
やっとわたしも「親知らず」な子になれたのかもしれません。ここ数年の暴走は目覚しかったので。
そんな話を恋人とだらだらしていたら、どちらかの口から(覚えてない)「眠りから覚めた親知らず」というフレーズが飛び出しました。
それがおもしろかったので勢いで小説にしてみた次第です。
最近の作品は恋人との会話の中から発想が生まれることが多いです。
紀凜さんの心屋上級ワークショップを受けて半年が経過したいま思うこと(後編)
さて、無事に昼食タイムを終えたものの、私の中にはちょっとやそっとでは解消できないモヤモヤが溜まってしまった。
(※この記事は、『紀凜さんの心屋上級ワークショップを受けて半年が経過したいま思うこと(前編)』の後編になります。まだお読みでない方は、先にそっちから読んで下さった方がわかりやすいと思います)
残りのワークをしている間も、ワークショップを終えて日常生活が始まってからも、その事件は長く心の中にわだかまっていた。
最初は、「あんなに怒らなくてもいいのに! 本当に自分じゃどうにもできなくなったから助けを求めたのに、ひどい!」という単純な怒りだった。
でも、時間が経って冷静になってくると今度は、
続きを読む
紀凜さんの心屋上級ワークショップを受けて半年が経過したいま思うこと(前編)
今年の一月の終わりに、紀凛さんの心屋上級ワークショップに参加してきた。
知らない人のためにさらっと説明すると、心屋上級ワークショップでは二日かけて、同じグループになった四人くらいの人の前で、これでもかというくらい「ありのままの自分」、これまで必死に隠してきた自分をさらけ出す作業を行う。
心屋仁之助さんのホームページの説明によると、『コミュニケーションが苦手な人のための最終兵器』だ。
人間関係に悩んでひきこもりをしていた時期、母から「苦手なこと=興味対象」という話を聞いたことがある。何かの本に書かれてあったらしい。
そのときは腑に落ちなかったけど、今になって、なるほどその通りだなと実感している。
それまでも、それからも、私はずっと「コミュニケーション」について考え続けてきた。「どうやったらみんなに嫌われないのか」から始まり、本で読んだ「雑談術」をそのまま実行して変なことになったり(これについては小説として発表したいです笑)しながら、最終的に「どうやったら自分を保ったまま人の輪の中に入ることができるのか」に行きついた。
続きを読む
空を見上げるという行為だけをテーマに書いた超短編小説『なにか見える』を公開しました!
突然ですが、空、見上げてますか?
最近、立ち止まってゆっくりと空を眺める時間を取れていますか?
わたしは部屋にいるときも外を歩いているときも、よくぼーっと(口を開いた間抜けな顔で)眺めています。
これはそんなふうにぼけーっと空を眺めるふたりの男子学生の話です。
じっと見つめていると、たまにうっすらと透けた人肌が空に重なって見えることがある……とか、そういう怖い小説ではないんですけど←
近くを通りかかった人たちも、「何か見えるのかな?」と不思議そうに立ち止まって空を見上げる。
「天体ショーでもあるんですか?」と訊ねても、「もうちょっとしたらわかりますよ」ともったいぶって教えてくれない。
気になって待つうちに、他にも人が集まってきて……。
さて、彼らはいったい何を見ているのか?
そんな感じのストーリーです。
今回も原稿用紙六枚以内という少ない枚数に収まっているので、気になった人はぜひ読んで確かめて下さい(∩´∀`)∩
余談
以前から「どんな小説書いてるの?」って聞かれる度に上手く説明できなくて弱っていたのですが、最近、ますます自分の作品のジャンルがわからなくなってきました。
ストーリーは単純なのになぜかどの話も新鮮に感じられる不思議な短編集『ザ・ベスト・オブ・サキ』
『ザ・ベスト・オブ・サキ』は、最近バッグによく忍ばせている短編集。
短編集はちょっとした空き時間にさらっと読むことができて重宝します。
でも、ミスチルのライブに持って行ったら、恋人から「何しに来てん!」と突っ込まれました。
私的には行き帰りの電車の中やライブが始まるまでの間に役立つと思ったんですけど、結局一回も開かなかったという(そうやって無駄に荷物を増やして彼に押しつけるという悪女っぷり)
日本女性っぽい名前ですが、イギリスで活躍していた小説家(♂)です。
日本だとよくあるけど、海外でファストネーム(?)のみで活動している作家って珍しいので、外国文学コーナーに並んでいると目立つんですよね。
そんな単純な理由で手に取ってみたら、私の創作意欲を刺激してくれそうな言葉が並んでいたので、とりあえずお持ち帰りしてみたら、これがけっこうおもしろくて!
続きを読む
夜中、とつぜん絵に目覚めて勢いで四コマ漫画まで描いてしまった
お盆休みも残すところあと一日(※恋人の場合)になったけど、
みんな……
(↑恋人が描いたオリジナルキャラクター ※小学生時代の同級生の絵をパクッただけらしい)
キュンキュンしてるかーーーーーーい!?(ミスチルのドーム&スタジアムツアーに参加した人にしかわからんネタ)
私は12日にミスチルのライブに参加し、翌朝、スポーツサークルに向かう彼の車に同乗して実家に帰省、地元の友だちと夜中まで遊んできました。
続きを読む
煙草とお酒がダメな人が気軽に立ち寄って交流できる場所を作ってみたい
これは本当にただの思いつきというか、漠然とした夢なんですけど、煙草とお酒のない空間で、かつBARや飲み屋的な性格を持つ場所を作れたらいいなあって思うことがあります。
気が向いたときに一人でもふらりと立ち寄ることができて、そこにいる人たちと気軽に言葉を交わせるような。
煙草が平気な人やお酒を飲める人はBARや居酒屋でいいんでしょうが、私はその二つがダメなので(特に煙草の煙のある場所へは近づけないし、近づきたくない)、代わりになるような場所があればいいのにって思います。
続きを読む