ものすごく臭い女が恩返しにやって来る!? 新作『お納の恩返し』を公開しました!
昔話風のコメディ短編小説をパブーというサイト上で公開しました。
今回はテーマを含ませることなくふざけることに徹したので、「ふざけた話が大好き!」という方にぜひ読んでいただきたいです!
原稿用紙約18枚なので、10~20分もあれば読み終わるかと思います。
実はこの作品、もともと『ブックショートアワード』という賞に応募する予定でした。こちらの賞は現在、種類のテーマの作品を募集しているんですけど、わたしが応募しようとしていたのは「おとぎ話や昔話、民話、小説などをもとに創作したショートストーリー」の方です。
……ということは元になる作品があるわけですが、これ、書いたらファンの人に怒られちゃう(とか言いつつ、続きで書いてます↓笑)
えーと、参考にさせてもらったのは、室生犀星の『不思議な魚』っていう短編小説です。漁師の息子が、箱に入ったうつくしい声で鳴く人魚(といっても、アンデルセンみたいに可愛い感じではなく、白魚に手足が生えた不気味なイメージのものです)を売り歩いている男と出会うんですけど、この人魚にお願いされて救ってやるんですね。
そのお礼に、後日親子で漁をしているときに大量の魚を連れてきてくれるという話です。
パターン的にはよくある恩返しものなんですが、表現が非常にうつくしく(すみません、ここ雑に書いてます)、描き方も独特なのでとても印象に残っている作品です。
これをですね、あの……「うつくしい声」を「ニオイ」に置き換えて、恩返しの部分はがっつり家まで訪ねてくる感じでアレンジしてみました。
主人公は豆屋の息子で、ものすごいにおいフェチです。だから、正確には「臭い女」っていうのは主人公の父視点の話で、息子にとっては……なわけです。
どや~。
おもしろそうやろ~。
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